本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
これまで約四年。
何かとペアを組む機会が多い彼の誕生日に告白しようと思い立ったのは先週のこと。
営業のパートナーとして共に過ごす時間も長く、彼からの信頼を得ている。嗜好もクセも彼のことは誰よりも理解している。
と、思っていた。
だからあれこれと考えて、彼の誕生日の今日に、何とか間に合わせたプレゼントをバッグに忍ばせて出社した。
今日は終日一緒に営業先を回る予定だったから、出社早々に渡すのも気恥ずかしいし、帰りに渡そうと決めていた。
帰社した直後、ちょっと用があるという山下とビルの入口で別れ、茉琴は隣のコーヒーショップでアイスカフェオレをテイクアウトしてフロアへ戻るところだった。
用ってこのことか。
斜め向かいの山下のデスクに恭しく置かれた紙袋をみつめながら、自分の左肩のバッグの持ち手を握りしめると、バッグの中のプレゼントのラッピングがカサりと音を立てた。
何かとペアを組む機会が多い彼の誕生日に告白しようと思い立ったのは先週のこと。
営業のパートナーとして共に過ごす時間も長く、彼からの信頼を得ている。嗜好もクセも彼のことは誰よりも理解している。
と、思っていた。
だからあれこれと考えて、彼の誕生日の今日に、何とか間に合わせたプレゼントをバッグに忍ばせて出社した。
今日は終日一緒に営業先を回る予定だったから、出社早々に渡すのも気恥ずかしいし、帰りに渡そうと決めていた。
帰社した直後、ちょっと用があるという山下とビルの入口で別れ、茉琴は隣のコーヒーショップでアイスカフェオレをテイクアウトしてフロアへ戻るところだった。
用ってこのことか。
斜め向かいの山下のデスクに恭しく置かれた紙袋をみつめながら、自分の左肩のバッグの持ち手を握りしめると、バッグの中のプレゼントのラッピングがカサりと音を立てた。