本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
茉琴のその様子を見て、松岡はふっと息を息を吐く。

「俺が話さなきゃならないのは、圭人みたいだね。
茉琴ちゃんは軽く受け取っといていいよ」

「え?神谷ですか?」

人もまばらになった1階メインエントランスまで来ると立ち止まった。

「じゃあここで。送って行けなくて残念だけど、この後打ち合わせなんだ」

そういわれると松岡は上着も羽織っていない。
主に海外を担当する二課は、相手との時差もあって早朝夜間に勤務がずれ込むこともある。

「すみません、私につきわせて1階まできてしまって」

「打ち合わせまで時間空いただけから、気にしなくていいよ。慌ただしくてごめんね。
また誘うから、ゆっくり話そうね」

松岡は笑顔で軽く手を振り、茉琴を見送った。
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