みならい巫女ときつね、今日もしゅぎょう中!

1話 しゃべるきつねさん

みならいの巫女、つむぎは今日も神社でしゅぎょうをしています。今日は、神社のおまつりでおどる「舞」のれんしゅうをしているみたい。いつもおばあちゃんがやさしくおしえてくれます。

「今日はここまでにしましょうか」
「はぁーい」

「扇子」と「神楽鈴」を置いて、巫女服からいつもの服におきがえします。

「だんだん上手になってきたわね」
「ほんと!私も、おばあちゃんみたいな巫女さんになれるかなぁ」
「つむぎちゃんならきっと、なれるわ」

つむぎは、おばあちゃんみたいなかっこいい巫女さんに憧れています。そのために、まいにちしゅぎょう中。舞だけではなく、神社のおそうじやまちの人のおてつだいをがんばっています。

ある日。つむぎがいつものように神社をそうじしていると、白いきつねがやってきました。

「白いきつねさんだ!きれい……」

白いきつねを見るのははじめてなので、みとれてしまいました。

「こんにちは!」
「ふぇ!?きつねさんがしゃべった!?」

つむぎがジッと見つめていると、きつねはしゃべりだしました。つむぎはびっくりして思わずしりもちをついてしまいました。

「びっくりさせちゃってごめんなさい」
「ううん、だいじょーぶ!」

つむぎはバッと立ち上がりました。

「つむぎちゃんー?大きな声が聞こえたけど、大丈夫?」

心配になっておばあちゃんがやってきました。

「うん!しゃべるきつねさんが来て、びっくりしちゃっただけ」
「こんにちは!」

おばあちゃんは目を丸くしました。

「あら、もしかして……」
「おばあちゃん、この子知ってるの?」

つむぎはおばあちゃんに聞きます。

「そうね、ここに住んでるきつねの神さまですもの!」
「えぇーっ!?」

つむぎはさっきより大きな声を出して驚きました。

「そ、それはおかあさまです!僕はまだみならいです」

きつねはあわてて話しました。

「みならいなのっ?じゃあ、私と同じだ!」

つむぎはよろこびました。

「ぼくはコハクといいます」
「私はつむぎ!よろしくね!」
「つむぎ!よろしくおねがいします!」

つむぎとコハクはあくしゅをしました。

「コハクはなんでここにきたの?」
「おかあさまみたいな、りっぱな神さまになりたくてしゅぎょうしにきました!」
「そうなんだー!わたしはね、おばあちゃんみたいな巫女さんになるためにしゅぎょうしてるの」
「つむぎはいつも、なにをしているのですか?」
「んーとね、舞のれんしゅうしたり、神社のおそうじしたり、まちの人のおてつだいしてる!」
「わぁ!すてきですね!」

コハクは目をかがやかせました。

「じゃあ、今日は神社の中にある落ち葉、ぜーんぶきれいにしちゃおう!」

<ミッション1 神社のお掃除をしよう!(点つなぎ)>

「ふーっ、きれいになった!コハクのおかげではやく終わった、ありがとう!」
「お役にたててよかったです!」
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