桜が咲く時まで、生きていたい

一月、高校は3学期も始まった。

今はもう、完全に学校には行っていない。最近特に悪化しているからだ。

「おはようー姫奈ちゃん。今日の体調はどうだい?」

「おはようございます、そうですね、今日は痺れの方が強いような」

「なんだかちょっと顔が赤くないかい?」

するとそれを聞いた羽田がサッと体温計を差し込んでくる。

ピピピッ、

「38度7分です」

「今日は熱もあるな。大人しくしているように。羽田、ついていてくれ」

「わかりました」

「言われなくても、もう一人じゃ何もできないんですから。ベッドの上以外では」

そうだな、と苦笑して小牧先生は部屋を出る。

「最近、忙しいんですよ。インフルが流行り出して」

羽田のいう通り、部屋に備え付けられているテレビにもインフルの感染者数が映し出される。

つい数日前、院内にインフル患者がやってくるから、あまり下に降りてこないでくれ、と言われていた。

「今日は、何かするんですか?どうせ、寝ていてくださいと言っても寝れないんでしょう?」

羽田にはお見通しだったようだ。

「今、みんなに日頃の感謝を込めて好きなところや感謝の気持ちを込めたアルバムみたいなのを作ってるんです」

「なるほど、今日は皆さんもこないから、思う存分作るということですね」

そう、熱があるとわかったさっき、みんなには今日は病院に来ないようにと言ったのだ。

みんなは心配しつつ、了承してくれた。

早速、道具をとってもらい作成に取り掛かる。

これは、一人一人に作っていて、かなり時間がかかる。とは言っても今はかなり時間があるので余裕でつくり終えることができるだろう。

宗一郎のぶんは最後に作ると決めている。

今は、瑠花の分を作っていて、凛と千佳の分はもうつくり終えた。

思い出の詰まった写真を貼り付けて、横には吹き出しで書き込む。一ページ一ページに心を込めて、思い出に浸りながら作り上げる。

途中、お昼ご飯が来た時と疲れて少し眠った時以外は作業に没頭していて、時間が経つのも早かった。

その時の熱は、すぐに下がった。
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