桜が咲く時まで、生きていたい
みんなが病室に通ってくれることに変わりはなく、いろいろなことをした。

途中、一度だけ家に帰れたり、学校に行けたりもした。

とは言っても入試があったりするので、自習が多かったりしたのだが。当の姫奈は進学はしない。

というか、長時間における入試に耐えれる体ではない。

それに、小牧先生に言われたのだ。

『姫奈ちゃんの病気、そして体の状況から考えて、決まってしまったとは言えないが、もう病気が回復することはないだろう。それに、最近は免疫も落ちてきていつ何が起きてもおかしくない数値だ』

そう、大きな変化があったのだ。腕が、動かなくなった。

幸い、みんなに渡すモノは完成していたため、ホッとしたのだが、やはり腕も動かせないとなると本当に自分では何もできない。

それでも、変わらずに接してくれる友達を持って、本当に幸せ者だと思う。

それに、クラスメイトたちもきてくれたことがある。

一回だけ、みんなで予定を合わせたようだが、本当に嬉しかった。

みんなが入試ということもあり、来れる日数が減ってからは、立花先生が来てくれるようになった。

時には姫奈の母、宗一郎の母、そして立花先生、姫奈で女子会をしたり。

時間も過ぎ、徐々にみんなが来れる日が増えた。

無事に合格し、進学先が決まったのだ。

いよいよ、卒業が見えてくる。

最近は学校にすら行けてないけど、卒業式には出たいな。卒業式は、外出許可を出してくれるだろう。

卒業式に出席して…学校に植えてある桜を見て、その下でみんなで写真を撮る。

去年は桜が咲くのが少し早かったが、今年はちょうど良く咲いてくれそうだ。
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