すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
夢を見た。
あまりに優しくて、涙が出るほど幸福な夢を。
澄み渡る青空の下、丘の上で白銀の髪が風に揺れていた。
私は急いで駆け寄って、彼の胸に飛び込んだ。
「スヴェン!」
「どうしたの? メイア」
「ううん、ちょっと怖い夢を見たの。でも、あなたの顔を見たら安心したわ」
「そうか、よかった。ちょうどいい。君たちの絵を描こうと思っていたんだ」
「私たちの?」
スヴェンの背後から、小さなレイラが顔を覗かせた。
「お母さま。今ね、お父さまにお願いしたの。わたしとお母さまを、とびっきりきれいに描いてって」
「まあ、そうなの。それは楽しみね」
するとスヴェンは困ったような顔で笑って言った。
「これはプレッシャーを感じるなあ」
スヴェンは白いキャンバスに筆を滑らせていった。
私はレイラを抱きしめ、彼の絵が完成するのを楽しみに待った。
「ねえ、お母さま」
「なあに?」
「わたし、お父さまみたいな絵師さんになりたいの」
「ふふ……きっとなれるわ。だってお父さまの血を引いているんですもの」
「うん。わたし、絵でみんなを幸せにするの」
「そうね……お母さまは、もう充分すぎるほど幸せだわ」
しあわせで、しあわせで、涙があふれるほどに美しい時間だった。
これはきっと、あるはずだった、私とスヴェンとレイラの未来――
あまりに優しくて、涙が出るほど幸福な夢を。
澄み渡る青空の下、丘の上で白銀の髪が風に揺れていた。
私は急いで駆け寄って、彼の胸に飛び込んだ。
「スヴェン!」
「どうしたの? メイア」
「ううん、ちょっと怖い夢を見たの。でも、あなたの顔を見たら安心したわ」
「そうか、よかった。ちょうどいい。君たちの絵を描こうと思っていたんだ」
「私たちの?」
スヴェンの背後から、小さなレイラが顔を覗かせた。
「お母さま。今ね、お父さまにお願いしたの。わたしとお母さまを、とびっきりきれいに描いてって」
「まあ、そうなの。それは楽しみね」
するとスヴェンは困ったような顔で笑って言った。
「これはプレッシャーを感じるなあ」
スヴェンは白いキャンバスに筆を滑らせていった。
私はレイラを抱きしめ、彼の絵が完成するのを楽しみに待った。
「ねえ、お母さま」
「なあに?」
「わたし、お父さまみたいな絵師さんになりたいの」
「ふふ……きっとなれるわ。だってお父さまの血を引いているんですもの」
「うん。わたし、絵でみんなを幸せにするの」
「そうね……お母さまは、もう充分すぎるほど幸せだわ」
しあわせで、しあわせで、涙があふれるほどに美しい時間だった。
これはきっと、あるはずだった、私とスヴェンとレイラの未来――


