すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
「スヴェンは生涯独身だった。もしかしたら、レイラは彼の親戚なのかもしれないな」
「そのことですが、妙なのです」
「何が妙なのだ?」
「はい。レイラ様は異国へ行かれたことがないというのです。私はレイラ様のお姿を見てカルベラ国の人間だと判断し、かの有名な香水をお部屋にご用意したのですが、それにも初めての反応のように思えました」
「では、レイラはこの国で生まれ育ったということか」
「そのようです。しかし、ハルトマン家の一族がこの国で暮らしているという情報はございません。そうでなければスヴェン様をお探しするのにあれほどの時間を費やすはずがありませんから」
確かにサイラスの言う通りだ。
スヴェンの行方をこの国のあらゆる情報網を使ったが、その詳細は掴めず、異国カルベラまで足を伸ばしてようやく掴んだのだ。
「では、レイラは自身がハルトマン家の令嬢だと知らないのだろうか」
「そのことはまだ、私どもも判断できません。無理に訊き出すこともできませんし」
「ああ、そうだな。レイラは家門の名を口にしなかった。俺が神殿に連絡することさえ怖がっていたしな。隠したい理由があるのかもしれない」
「調査いたしましょうか?」
「勝手に身元調査などすればレイラを裏切ることになってしまう。了承を得ようとも、あの様子だと拒絶されるだろう」
「そのことですが、妙なのです」
「何が妙なのだ?」
「はい。レイラ様は異国へ行かれたことがないというのです。私はレイラ様のお姿を見てカルベラ国の人間だと判断し、かの有名な香水をお部屋にご用意したのですが、それにも初めての反応のように思えました」
「では、レイラはこの国で生まれ育ったということか」
「そのようです。しかし、ハルトマン家の一族がこの国で暮らしているという情報はございません。そうでなければスヴェン様をお探しするのにあれほどの時間を費やすはずがありませんから」
確かにサイラスの言う通りだ。
スヴェンの行方をこの国のあらゆる情報網を使ったが、その詳細は掴めず、異国カルベラまで足を伸ばしてようやく掴んだのだ。
「では、レイラは自身がハルトマン家の令嬢だと知らないのだろうか」
「そのことはまだ、私どもも判断できません。無理に訊き出すこともできませんし」
「ああ、そうだな。レイラは家門の名を口にしなかった。俺が神殿に連絡することさえ怖がっていたしな。隠したい理由があるのかもしれない」
「調査いたしましょうか?」
「勝手に身元調査などすればレイラを裏切ることになってしまう。了承を得ようとも、あの様子だと拒絶されるだろう」