すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
 何度も、あれは君じゃないと言い聞かせようとした。
 しかし、あれほどの美しい銀髪は君以外に知らない。

 セリスから、君が二股をかけていることを聞いたとき、僕はたまらなくなり泣いてしまった。
 そばにいて励ましてくれたのはセリスだ。

 セリスは僕を元気づけようと毎日会いに来てくれた。
 君は、僕が何度会いに行っても一度も会ってくれなかったというのにね。


 セリスは本当にいい子だ。
 僕の見る目がなかったんだ。

 レイラ、もう君とは二度と会うことはないだろう。
 それなのに、この空虚な気持ちは何だろう?


 僕はあんな裏切られ方をしても、まだ君への想いが捨てられないのだろうか。
 早く君を忘れてしまいたい。
 そして、僕はセリスと幸せになるんだ。

 だから、もう僕の頭の中に出てこないでくれ。
 目を閉じると、レイラの姿を思い出してしまう。
 君はまだ、僕の夢の中に出てくるんだよ。

 お願いだ。これ以上、僕を苦しめないでくれ。

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