皇帝になった幼馴染みの溺愛が止まりません
「時間を頂戴って……そう答えたわ。」

私の言葉に、ティドは拳を握りしめた。

「じゃあ……皇帝陛下の妃になるってことか?」

「わからない。」

私は力なく近くの木の根に腰を下ろした。

「イーヴさんに言われたの。なぜ断らなかったんだ、身分をわきまえろって……」

「そうか……」

「そうかって……ティドまで、同じこと思ってるの?」

思わず問い詰めると、ティドはためらいながらも隣に腰を下ろした。

「……俺も、そう思う。身分違いの恋は、上手くいかない。」

「ティド!」

心が痛んだ。

幼い頃から一緒に笑い合ってきた彼にまで、そう言われるなんて。

ティドは真剣な目で私を見つめる。

「皇帝陛下は、俺達とは違う世界に生きてる。……いい加減、それぐらい気づけよ。」

その言葉は正論かもしれない。

でも胸に突き刺さり、涙が零れそうになった。
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