皇帝になった幼馴染みの溺愛が止まりません
「そうだ……お母様に、このことを報告しよう。」

「えっ、と……いつ?」

「今すぐにだよ。アンヌ、付いておいで!」

気づけば、ヴィックに腕を掴まれ、私は半ば引きずられるように部屋を飛び出していた。

「お母様は庭のバラ園から戻ってくる頃だ。急ごう。」

「う、うん……!」

私の歩調に合わせながらも、彼は迷いなく宮殿を駆け抜けていく。

そしてちょうど二階の階段を上がってきたヴィックのお母様と鉢合わせた。

「お母様!」

「あら、ヴィック。どうしたの?」

次の瞬間、ヴィックは私の両肩をぐっと掴み、お母様の前へと押し出した。

「アンヌが……僕のプロポーズを受けてくれたんだ!」

「まあ……」

上品な驚きの声。

お母様の瞳が大きく見開かれ、そしてゆっくりと私を見つめる。

顔が熱くなり、胸がドキドキと高鳴った。
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