皇帝になった幼馴染みの溺愛が止まりません
ヴィックは深く息を吐き、剣を向けていたイーヴさんに背を向けた。

「ヴィック!」と私が呼ぶと、彼は苦い表情を浮かべて言った。

「……分かった。どこへでも行け、イーヴ。」

警備兵が手を放すと、イーヴさんは振り返り、何か言いかけては唇を噛み、そのまま無言で部屋を後にした。

扉が閉じられ、ようやく静寂が戻る。

「はぁ……これで、やっと安心して眠れるわ。」

私は力が抜け、ベッドの縁に腰を下ろした。

その瞬間、ヴィックが私の前に膝をついた。真剣な眼差しがまっすぐに私を射抜く。

「僕はまだ、眠れそうにない。アンヌ……もう僕達を止める者はいない。改めて言わせてくれ。――結婚しよう。」

「ヴィック……」胸が熱くなる。

彼はそっと私の手を取り、その甲に深い想いを込めて口づけた。

「返事を聞かせてくれ、アンヌ。」

私は微笑みながら頷いた。

「もちろん、OKよ。」

次の瞬間、私達は強く抱き合った。

互いの鼓動が重なり合い、今ここに永遠の約束が結ばれたのだ。
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