ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~



「碧の結界を黄輝と僕にかけてもらって見えないようにして、2人であの場に潜り込んでいたんだ。万が一、結界が切れたときのためにスタッフのような格好をしてね」

「先に言ってしまうと、僕たちの昨日の目的はあのエメラルドのジュエルストーンだった」

「2人の撮影後、人が居なくなったらゆっくり近づこうと思ったけれど、2人もジュエルストーンに興味持っていてなかなか近づけないから、少し焦ったのと、この2人の目的は……?って僕の中で疑問が浮かび始めた」



知らないところでこんな動きがあったなんて……翡翠も私も息をのんで話に耳を傾ける。

水瀬先輩が続ける。



「2人に合わせて僕もジュエルストーンに近づいて行ったとき、たまたまよろけた琥珀ちゃんに実は腕が触れて……」

「その時にラピスラズリの1人は琥珀ちゃん、ってわかってしまったんだ」

「決してわざとではなかったんだけど……いい気はしないよね。そこは本当にごめんね」



まさか、昨日私がよろけたことでここまで事態が大きくなるとは……

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