Secret love.
「そもそも何で俺と先輩でそういう話になるんです?」

「仲良さそうに見えるからじゃん?」

「へー、全然仲良くないのに変っすね。」

「そこまで否定しなくて良いじゃんかよ~~~~。」


遠慮なく否定してくる太一にそうツッコみながら、グラスに入ったレモンサワーを一気に喉奥に流し込んで、ドンッとグラスを机に置く。

何はともあれ太一がこちらに好意を持っていないことは、はっきりと言ってくれて助かった。


「まあ、冗談は置いておいて、俺らがきちんと先輩後輩って関係性だと分かっていても意味は無いので、及川さんの心配は別に否定はできないなと思います。俺と及川さんが交流ないから信用無くて疑われるのも普通だと思いますし。」

「うん?」

「ただ中途半端に秘密にしてるくせに、勝手に独占欲丸出しで来て疑われるのは胸糞悪いんですよね。それならさっさと、この子は俺のだからって全部見せつけてから独占欲も出せばいいのに、それがうざくて。」


昼間、カフェスペースに及川くんが来た時に、太一が敵意むき出しで放ったあの言葉の意味を知って、なんとなく納得はした。

良くも悪くも正直で真っ直ぐな男性だとは思う。
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