Secret love.
「そもそも、先輩は良いんですか。このままで。」

「どういう意味?」

「今のままでいても姫野とかに好き勝手させるだけなんじゃないですか?良い事何にもない気がするんですけど。」


ここ最近は秘密にしていても特に何も不満なんてなかった。確かに今は太一が言う通り嫌な時もある。

それでも及川くんと私の話し合いに太一がそこまで突っ込んでくる必要はない。


「私と及川くんの問題だよ。」

「…それもそっすね。すみません、行き過ぎました。」


こういう所素直な男だと思う。太一の態度に少し笑って「ううん」と首を横に振った。

太一が自分が苛立ったから及川くんにあんな言い方としても、確かにあの言葉は私からしてもその通りだと思った。だけど、私じゃ言えなかったから。

帰ってから、及川くんともう一度きちんと話す必要がある。姫野さんとの事、浮気だとは思っていなくてもあまり近くに居て欲しくはない。

きっと私は、実季と加藤くんの事も見ているから、不安なのだ。及川くんが絶対にそんなことにならないと言ったとしても、仕事ではない所で関わって、結婚前に不安にしないでほしい。

理解をしてもらえるかは分からないけど、私のありのままの言葉で話してみようと思った。
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