Secret love.
家に到着すると、そのまま着替えようとスーツのジャケットを脱ぐと、及川くんに腰を抱き寄せられる。

もう何の話をしようとしているか分かるからか、及川くんと目を合わせないようにして顔を逸らす。


「及川くん、お風呂入ってきたら?ご飯の用意しとくし。」

「別に今日くらい出前だっていいよ。だから一緒に風呂入る?」

「入らない!」

「名前呼びもダメで風呂もダメとか。何でそこまで恥ずかしがんの?身体も見た事あるし、よくない?」

「及川くんの前で恥じらいが何も無くなったら終わりだよ!!!!」

「いつまで経っても初々しいのは可愛いけどさ、たまにはいいじゃん。」


明るい場所で身体を見られるのも嫌だし、お風呂なんてとくに嫌に決まっている。隠せる物が無い状態なんて恥ずかしくて顔から火が噴きそうになる。

及川くんも完全に甘えたモードになってしまっていて、私がうんと言うまで離してくれる気はないらしい。こうなった時の及川くんをよく知っている。

いつもよりしつこくて、私が思い通りになるまで離してくれない。


「…電気消して入るなら。」

「どう考えても危ないだろーがよ。」


及川くんのツッコミがまともすぎて返す言葉も無い。だとしても私もこのまま受け入れる訳にはいかないから、先に私が身体を洗い身体が見えなくなるほど入浴剤を入れたお湯に入ってから、入ってきてもらう事で一度その場は解決した。
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