Secret love.
「まあでも、好きな子は甘やかしたくなるのは仕方ないよな。」

「え?」

「嬉しそうな顔する優花は可愛いし、甘やかされて俺が居ないとだめってなってくれたらそれはそれで本望かなとも思うし。」


及川くんから出る重たい発言に少し耳を疑って、及川くんの方に向く。

冗談を言っている様には見えなくて、私の聞き間違いでも無さそうだった。私を甘やかす意味合いにそんな理由があるなんて思ってもいなくて、どう返したらいいか分からなかった。


「及川くんって…、結構重たいよね?」

「そりゃそうでしょ。俺はとっくに優花から離れられなくなってんのに、同じ気持ちじゃないとか耐えられないし。今はまだ俺の気持ちの方が大きいから早く同じくらいになればいいのにって思ってるよ。」


ここ数か月で色々と本音をぶつけ合う事も多くなり、その分何だか及川くんも素直になったと思う。重たいとは言ったけれど、その愛の深さが全然嫌だとは思っていなくて、むしろ心地よくなってしまっている気もした。

きっと私は及川くん意外の愛じゃ物足りないし、彼以外からの愛をこれから先ずっと受けるつもりもないから及川くんの心配は杞憂だった。


「私がそうじゃないとは言ってないじゃん…。」


そう呟くと及川くんはほんの少しだけ驚いた表情をしていたけれど、それからすぐに笑って「そ。」と短く返事をしていた。

今更離れるなんてそんな事考えられない。
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