Secret love.
私がここまで緊張している理由は、私達は今日までお互いにドレスアップしている姿を一度も見ていない。というのも、インターネットでいろいろと検索をしていて、ファーストミートという演出があることを知ったのだ。

ファーストミートとは、いろいろやり方があるけれど私達の場合は式場で初めてお互いの姿を見るというものだ。

調べていた当時はめちゃくちゃいい!と大きな憧れでウェディングプランナーに相談して決めたのだけど、まさか当日自分の首を絞めることになるなんて思っていなかった。

来てくれた人にも見苦しいものは見せたくはないけれど、1番は及川くんにこのドレスを着た私を綺麗だと思ってもらわなければ意味がない。

先に見に来てくれた実季が少し笑って私の手を握ると「世界一綺麗だから大丈夫。及川くんも更に惚れ直しちゃうかも」と勇気づけてくれた。


「…ありがとう実季。」

「ううん。そろそろ時間だし、私も行くね。またね、優花。」


そう言って手を離すと、そのまま待合室を出て行った。

いつも実季は私を励ましてくれる。こんなに優しい友人に恵まれ、幸せだと感じた。
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