Secret love.
「意地悪な質問かもだけど、それで一緒にいていいのか悩むってことは、結婚はしたくないって言われたら別れる?」
「わからないけど、早く言っておいてくれたらとは思うかも。結婚できないってことは子供も諦めなきゃいけないし…、遅くなればなるほど将来の事考えるのに困るから。」
「子供か…、そうよね。体力もいるしね。」
「そう。及川くんとの子だから欲しいもあるけど、それ以前に自分の子には会いたいって気持ちもあるし、いろいろすぐには決められないことばっか。及川くんと付き合い始めたころは全く考えなかったのに、歳を取るといろいろ考えちゃうよね。」
そう話すと溜息を吐いて、腕時計で時間を確認する。そろそろ昼休憩が終わる時間帯だ。オフィスに戻らなくては。
実季の方へ向いて笑いかけて「いろいろ聞いてもらってごめんね。」というと、実季は首を横に振ってくれた。唯一及川くんとの交際を知っている人だから、何でも話してしまう。
大学時代の友人ですら、私達の関係の事を知らない。会社での付き合いを隠す及川くんは、友人内でも広められたら嫌がるのではないかと思って、実季だけには話していいかと特別に許可を取ったくらいなのだ。
どこまでが許されてどこからが許されないのか全く分からない。
「わからないけど、早く言っておいてくれたらとは思うかも。結婚できないってことは子供も諦めなきゃいけないし…、遅くなればなるほど将来の事考えるのに困るから。」
「子供か…、そうよね。体力もいるしね。」
「そう。及川くんとの子だから欲しいもあるけど、それ以前に自分の子には会いたいって気持ちもあるし、いろいろすぐには決められないことばっか。及川くんと付き合い始めたころは全く考えなかったのに、歳を取るといろいろ考えちゃうよね。」
そう話すと溜息を吐いて、腕時計で時間を確認する。そろそろ昼休憩が終わる時間帯だ。オフィスに戻らなくては。
実季の方へ向いて笑いかけて「いろいろ聞いてもらってごめんね。」というと、実季は首を横に振ってくれた。唯一及川くんとの交際を知っている人だから、何でも話してしまう。
大学時代の友人ですら、私達の関係の事を知らない。会社での付き合いを隠す及川くんは、友人内でも広められたら嫌がるのではないかと思って、実季だけには話していいかと特別に許可を取ったくらいなのだ。
どこまでが許されてどこからが許されないのか全く分からない。