Secret love.
その日3人で夕食を取るもどこか気まずい雰囲気だった。

私と及川くんの仲直りが済んでいないのもあって、実季もなんとなく察したのか黙っている。


「私絶対まずい時にきたよね。ごめんね。」

「実季は悪くないから。」


こういうのを出すつもりじゃなかったのだけど、結果的に出てしまっていて、及川くんは私の方を見ようともしない。一緒に寝たがるくせにこの空気感何なの。と言いたくなるけど、ぐっとこらえる。

喧嘩するとお互いにすぐに話し合うからここまで長引くことはないのだけど、今回の喧嘩はいろいろとタイミングが悪い。


「及川くんもごめんね。明日朝出ていくから。」

「全然大丈夫だけど、新田さんは大丈夫なの?事情知らないけど、家出なきゃいけない理由があったんでしょ?」

「なんとでもなるから大丈夫!」


そう言って笑う実季に、及川くんも「そっか」と言って笑っている。これ以上突っ込むべきではないと思ったのだと思う。こんなところで実季も先程の話をしたくなかったと思うから、少しだけほっとした。

私は週明け、同じ課の親友を傷付けたあのクソ男とどんな顔で顔を合わせたらいいかとそればかりを考えていた。私が入る話ではないから何も言わないけれど、凄く腹は立っている。
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