Secret love.
「…じゃあ、川﨑さんはただ聞いてて。」
仕事をしている私の隣で画面を見ながら私にしか聞こえない声で話す。
「俺、会社内で実は付き合ってる人が居て、最近その子と喧嘩して別れの危機なの。ちゃんと話すべきだったのに、冷静になれなくて、俺の中途半端な態度で傷付けもした。」
及川くんの言葉に相槌を打つわけでもなく黙って聞く。精算は終わっていてお金を取りに行って渡して終わりなのだけど、及川くんの話が終わるのをひとまず待った。
「その彼女からこのままだと離れるしかないって言われた時、別れたくないって思ってるのに、俺がまだその勇気が出ないからって彼女を引き止めるのは違うよなって思って、離れたいならその意思尊重するとか言っちゃってさ。最低だよね。」
「…最低とは思わないけど、どうして喧嘩した時に言ってあげなかったの?」
「言えなかった。全部俺の我儘で、別れたくないって言っても行動も何もかも伴ってないし。」
「そう…。」
私の自分で言った発言のせいで何も言い返せない。あくまで私は同期の恋愛相談に乗ってあげている体なのだ。
及川くんは画面に指差すと「ここ桁間違い」と指摘してきて、私が掴んでいるマウスを手の上から掴むとカーソルを合わせて0を1つ消す。
仕事をしている私の隣で画面を見ながら私にしか聞こえない声で話す。
「俺、会社内で実は付き合ってる人が居て、最近その子と喧嘩して別れの危機なの。ちゃんと話すべきだったのに、冷静になれなくて、俺の中途半端な態度で傷付けもした。」
及川くんの言葉に相槌を打つわけでもなく黙って聞く。精算は終わっていてお金を取りに行って渡して終わりなのだけど、及川くんの話が終わるのをひとまず待った。
「その彼女からこのままだと離れるしかないって言われた時、別れたくないって思ってるのに、俺がまだその勇気が出ないからって彼女を引き止めるのは違うよなって思って、離れたいならその意思尊重するとか言っちゃってさ。最低だよね。」
「…最低とは思わないけど、どうして喧嘩した時に言ってあげなかったの?」
「言えなかった。全部俺の我儘で、別れたくないって言っても行動も何もかも伴ってないし。」
「そう…。」
私の自分で言った発言のせいで何も言い返せない。あくまで私は同期の恋愛相談に乗ってあげている体なのだ。
及川くんは画面に指差すと「ここ桁間違い」と指摘してきて、私が掴んでいるマウスを手の上から掴むとカーソルを合わせて0を1つ消す。