Secret love.
「でもまだ1年秘密にしなきゃいけなくて…。1年後結婚しました報告なんて、大丈夫かな…。」

「まあ、間違いなく社内は騒然とするよね。だって、社内の王子様、恋人いないって思ってたら、まさかの結婚。」

「ああ、やめて。胃が痛くなってきた。」


今更言ってもだから結婚やめますとは絶対言わないし、やめないけれど、女性陣から今からもしかしたら罵詈雑言を浴びせられるかもしれないと思うとしんどくなってきた。

そもそもどうしてあんなモテ男が私を好きになるのか、とそこからおかしく感じてきて、困惑している。


「…トイレ入ってたらバケツの水、上からされる?」

「そんな女子高生の低レベルないじめみたいな事起きないわよ。それに今の時代に。」


実季が苦笑いしながら私の発言にツッコんでいる。

軽く溜息を吐いて、今から考えても仕方の無い事だと、頭をリセットさせる。


「婚約指輪つけないの?」

「会社以外では付けてるんだけどね。会社では報告もまだしてないのに、結婚すんのか?とか言われても答えられないから。」

「なるほどね…。隠さなきゃいけないってそういうとこも大変なのね…。」

「何か凄く変な話なんだけどね。」


本当は会社でもうきうきで付けたい。うちの愛おしい彼氏様がくださりました~!って社内を走り回って自慢したい。

今度お互いの親にも挨拶行こうとも言ってくれたし、順調に話は進んでいけそうだし、30になる前になんとか結婚も出来そうだし、今のところは何もかも順調だ。
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