Excessive love.
「…じゃあ、しばらくお世話になってもよろしいでしょうか?すぐに出て行けるようには致しますので。」

「そんな事気にしなくて良いよ。いつから来る?今日?」

「今日は流石に…、日曜日からお邪魔します。荷物をまとめたりしないといけないので。」

「そうだよな、ちょっと早まった。日曜日、荷物持ってくるのは大変だろうから迎えに行こうか?」

「あ、あの…、甘やかしすぎです…。」


私に兄はいないけど、面倒見の良い兄がいたらこんな感じなのかもと想像してしまう。兄なら甘えていたが、今は兄ではなく頼りになる上司だ。

私の言葉に課長が顔を赤くしていて「ごめん…」と言っていて、ギャップに悶えそうになった。この可愛い姿をどれくらいの人が知っているのかが気になる。


「でも、大変な時はお互い様だから。俺も新田に救われている時もあるし。」

「…じゃあ、日曜日荷物運び出すのお願いしてもよろしいですか?」

「もちろん。住所送っておいてくれる?」

「かしこまりました。」


そんな会話をしてその日はそれで終了する。急展開にまだ追いついていなかったけれど、ようやく前に進む一歩にはなりそうで、少しだけ安心もしていた。
< 19 / 141 >

この作品をシェア

pagetop