Excessive love.
「新田さんは?行くの?」

「…行かないといけない理由があって」

「何それ、かっけぇ。」

「私の事になると返事適当になるよね、及川くん。」

「いやいや、社員旅行にわざわざ行かなきゃいけない理由があるって格好良いじゃん。知らんけど。」

「優花に別に社員旅行やめて2人で旅行行こうって提案してもありなのよ、別に。」

「すみませんでした。」


周りは出払っていて近くの席に人は居ないから好き勝手話せている。私も及川くんも今日は午後から出る予定で、優花とランチの後すぐに取引先に向かう予定だ。

私も何だかんだ彼とは同じ営業課で6年の付き合いになるし、話しやすい及川くんとだからそれなりに仲が良い。2人が付き合う前から、両思いなのも知っていたし、何でも話せるほどだった。

後、友人としての線を一切超えて来ないし、超えようともしない及川くんだからこそ、この距離感が保てている。


「ちょっと説得してよ。川﨑さんが社員旅行来るように。」

「嫌よ。優花しつこくされるの嫌いだし。」

「新田さんのお願いならきっと来るよ。」

「諦めたら?」

「そんな意地悪言うなよな。」


私もこんなことを言っているけど、優花に来てくれたら嬉しい。社内でもそれなりに人間関係は良好的に回してきた方だと思うけれど、それでも一番仲が良いのは優花だから居てくれると安心する。

メールにも部屋割りは2人1組で組み方は自由ですって書いてあるし…、少しだけ誘いはしてみようと思う。


…及川くんがダメな事を私で聞くのかは疑問だけど。
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