Excessive love.
こういう日常を数日過ごした後に、少し問題が起きた。


「…しゃいんりょこうのおしらせ…?」


メールを読みながら口に出してしまったらしく、その後に首も傾げて間抜けな姿になってしまっている。

期間はちょうど今から1ヶ月後ほどで、どうしてこんなにぎりぎりに告知するのかも不思議だし、この時にはまだ朝倉さんの家を出れているかは定かではない。

そうなった場合、きっと朝倉さんはこの社員旅行に参加するので、乗り気じゃなくても家主が居ない家に1人残る訳には行かなかった。


「…及川くん、」


目の前のデスクの及川くんに話すと、小さな声でも聞こえたらしく顔を上げている。


「なんすか、新田さん。」

「何なのよ、ふてぶてしいわね。」

「川﨑さんに社員旅行行くの?って昨日聞いたら、行きたくないって言われて萎えてる。川﨑さん来ないと行く気起きない~。」


あくまで2人は付き合っていない設定なのだけど、営業課のオフィスでもこれだ。大学の同期で、その時から仲良いんです~と言っていて、事実だろうけど仲が良過ぎる!と優花も困っていた。


「そもそも及川くん行くんだ?」

「行きたくなかったけど、朝倉さんに来てくれるよな?って強めの圧を昨日掛けられて、そんで行かないですってごねたら、1人部屋にしてくれるって言うから。」

「…意外と我儘よね、及川くん。」

「そりゃそうでしょ、行きたくないものに付き合わされるんだから。」


座りながら椅子をクルクルと回していて、完全にクソガキモードの及川くんが完成した。
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