Excessive love.
「…何?」

「あ、いや、何でもない。上って誰なんだろうって思っただけ。営業部の上司が人伝に仕事を与える事滅多に無いから。」

「及川くんが嘘吐いてるってこと?」

「そうは言わないけど…、本当に急ぎの仕事だったのかなとか…。及川くんが優花を裏切る事はしないと思うし、大丈夫だと思うけど。」


及川くんが優花を好きなのは私からしたら目に見えている。そんなに心配する事は無いと思うけど、事務が伝え忘れていたというのが尚更引っかかる。

正直姫野さんが隆太一筋にも見えていないし、及川くんにもちょっかいを出していないと良いのだけど。

優花も姫野さんの事は警戒していたし、及川くんもその手の話を避けるのは慣れているだろうから、余計な事を言って不安要素を広げるのはやめておいた。

優花はまだすっきりした表情はしていなかったけど少し笑って「帰ろうか」と声を掛けてきた。

その言葉に頷いて一緒に優花の家に歩き出す。


正直、これからどうなるか分からない不安でいっぱいだったから、今日優花と会えたのは少し落ち着けたし、幸運だった。
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