Excessive love.
オフィスに戻ってくると既に及川くんが前の席に着いていて「おはよう」と挨拶を交わす。

その後に戻って来た姫野さんを見て「2人で話してたの?」と問い掛けられ、首を縦に振る。


「朝から修羅場?」

「修羅場ではないけど、面倒だった事は確かね。」

「毎度思うんだけどさ、前から何でそんなに姫野さんに突っかかられんの?教育係みたいなこともしてなかったっけ?」

「私が聞きたいけど、そんなの。」


恨まれる様な事をした記憶は無いし、むしろ彼女と同性の人が煙たがる中私は関係なく平等に扱っていた方だと思う。

教育係は多少口うるさく言う場面もあるから、もしそれで恨まれたのだとしたらどうしようもないけど、ここまで執着的に絡まれる程の事はしていない。


「正直思うけど、姫野さん絶対加藤好きじゃないじゃん。良くてキープでしょ。」

「何で?」

「好きだったら周りの男にもあんな態度にならないって。」


コピー機の所で男性社員と談笑していて軽くボディータッチなんかもしている。あんな行動は日常的なので気にしていなかったけれど、確かに好きな男性が居るなら勘違いされたくないから他の男性と距離を取るのが普通の考えだとは思う。

及川くんの言葉に納得しかない。


「朝倉さんに守ってもらえばいいじゃん。絡まれるんですけど~~~~って。」

「そんなどこぞのウサギのキャラクターみたいな話し方して…。」

「川﨑さんがはまりすぎてて最近洗脳されてるかも。その話しかしてこない。」

「平和で良いじゃない。」


私も好きなキャラクターとかの事だけ出来たら話してたいわよなんて思いつつ、溜息を吐く。朝からこんなはじまり望んでない。
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