Excessive love.
彼の事は信用もしていないけれど、きっと自分がしたことを他人に押し付ける様な事はしない。


「そそのかしたのはお前だとか、すごく酷い事を言われていて…。とにかく今もりゅうくんは、今も先輩が好きで縒りを戻したがってます。」

「何を言いたいのか分からないけど、私ならきちんとした事実を伝える時、元彼女を煽る様な親しい呼び方はしないかな。りゅうくんだなんて…。」


今話しただけでも分かったけれど、きっと私の彼氏でなくなった隆太にもう関わる価値が無いと判断したのだと思う。

きっと彼女は私の恋人に手を出して、こちらの気を乱して怒り狂う姿を見たかったのかもしれない。

ここまでされるほど私が何かした覚えはないけど、彼女が私に対して敵意しか無いのはここまでの行動で分かっていた。


「それと、隆太が縒りを戻したがってるから姫野さんに何の関係があるの?縒りを戻させてやっぱりって言ってまた奪う?それとも今度の狙いは朝倉さん?」

「先輩…、酷いです。私…、そんなつもりなくて…。」

「もうそのか弱いキャラは私には通用しないから。そもそも隆太は貴方を責めるなんてしないと思うわ。あなたと違って自分がしたことくらいはちゃんと理解しているでしょうから。」


そう言って腕時計を見るともう始業の時間がすぐそこまで迫っていた。

彼女に特に何かを声を掛けるでもなく、背を向けてオフィスに戻る。これ以上場を搔き乱したいのか分からないけれど、相手にする価値はない。
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