Excessive love.
オフィスに入るとまず目に付いたのは姫野さんだった。
別れて当然だったと理解していたし、浮気されたのは私が女として負けたからだと理解していたけれど、やはり長年付き合った彼氏を奪われた悔しさはあった。
楽しそうに男性社員と話す彼女を見て憎しみを抱いたけれど、時間の無駄だとすぐに視線を逸らして自分のデスクに向かった。
職場で面倒な揉め事を起こすのは御免だし、私はこの仕事が好きだから気まずくなって辞めるだなんて絶対したくない。
「新田さん、おはよ。」
そう声を掛けてきたのは及川くんで、私も「おはよう」と自然に挨拶を返す。
「大丈夫そ?顔色良くないけど。」
「大丈夫。土曜日はお世話になりました。」
「全然。てか、マジで何があったの。」
及川くんが知らなかったことにかなり驚いた。優花がてっきり話していると思っていたから。
「…優花から聞いてないの?」
「優花は話さないでしょ。私から話して良いか分からないから言わないの一点張り。」
「そっか…。」
優花のこういう所が好きだったりもする。いくら大切な人でも人のプライバシーを絶対に守ってくれる所。
当たり前の事かもしれないけれど、意外と自分の恋人だったり家族だったりすると友人の好き勝手話されたくないことを言う人が多いと思っていた。優花がそうだと思っていたわけでもないけれど、きちんと当たり前の事を守ってくれるそんな友人で良かったと心から思う。
別れて当然だったと理解していたし、浮気されたのは私が女として負けたからだと理解していたけれど、やはり長年付き合った彼氏を奪われた悔しさはあった。
楽しそうに男性社員と話す彼女を見て憎しみを抱いたけれど、時間の無駄だとすぐに視線を逸らして自分のデスクに向かった。
職場で面倒な揉め事を起こすのは御免だし、私はこの仕事が好きだから気まずくなって辞めるだなんて絶対したくない。
「新田さん、おはよ。」
そう声を掛けてきたのは及川くんで、私も「おはよう」と自然に挨拶を返す。
「大丈夫そ?顔色良くないけど。」
「大丈夫。土曜日はお世話になりました。」
「全然。てか、マジで何があったの。」
及川くんが知らなかったことにかなり驚いた。優花がてっきり話していると思っていたから。
「…優花から聞いてないの?」
「優花は話さないでしょ。私から話して良いか分からないから言わないの一点張り。」
「そっか…。」
優花のこういう所が好きだったりもする。いくら大切な人でも人のプライバシーを絶対に守ってくれる所。
当たり前の事かもしれないけれど、意外と自分の恋人だったり家族だったりすると友人の好き勝手話されたくないことを言う人が多いと思っていた。優花がそうだと思っていたわけでもないけれど、きちんと当たり前の事を守ってくれるそんな友人で良かったと心から思う。