Excessive love.
交際が始まってから、変わったことがもう一つある。
それは、私が無意識のうちに何度も直樹さんの方を見てしまうこと。窓際の、フロア全体が見渡せる位置にある彼のデスク。そこで真剣な表情でモニターに向かい、キーボードを叩き、時折マウスを操作している。
付き合い始めてから、彼の働く姿が以前にも増して格好よく見える現象には、一体どんな名前がついているのだろう。
あまりに熱を込めて見つめすぎていたせいか、ふいに直樹さんの視線がこちらへ向いた。
目が合った瞬間、心臓が跳ねて猛烈な恥ずかしさに襲われたけれど、ここで慌てて目を逸らすのも不自然だと思い、精一杯の勇気を出して、ぎこちない笑顔を返してみた。
(…あ、今の、やっぱり失敗だったかも)
笑顔を向けたはいいものの、途端に羞恥心が膨れ上がり、後悔が押し寄せる。
直樹さんはそんな私の様子に気づいたのか、口元にクスッと微かな笑みを浮かべると、周りに悟られない程度の絶妙な動作で、小さく手を振ってくれた。
会社でこんなことをしている場合じゃないのに、こんなことをして、自分でも、少し浮かれすぎている自覚はある。
「…熱くね?」
「え?」
「この辺熱い。カップルがいちゃついてる気がする」
「…及川くん?」
低めの声で名前を呼び、黙る様にと圧をかける。すると及川くんは、べーと舌を出して、クソガキの表情をしていた。
優花がこの顔を見たら「もう、可愛いんだから!」なんて悶えそうなものだけれど、今の私にとっては、ただのクソガキにしか見えない。
それは、私が無意識のうちに何度も直樹さんの方を見てしまうこと。窓際の、フロア全体が見渡せる位置にある彼のデスク。そこで真剣な表情でモニターに向かい、キーボードを叩き、時折マウスを操作している。
付き合い始めてから、彼の働く姿が以前にも増して格好よく見える現象には、一体どんな名前がついているのだろう。
あまりに熱を込めて見つめすぎていたせいか、ふいに直樹さんの視線がこちらへ向いた。
目が合った瞬間、心臓が跳ねて猛烈な恥ずかしさに襲われたけれど、ここで慌てて目を逸らすのも不自然だと思い、精一杯の勇気を出して、ぎこちない笑顔を返してみた。
(…あ、今の、やっぱり失敗だったかも)
笑顔を向けたはいいものの、途端に羞恥心が膨れ上がり、後悔が押し寄せる。
直樹さんはそんな私の様子に気づいたのか、口元にクスッと微かな笑みを浮かべると、周りに悟られない程度の絶妙な動作で、小さく手を振ってくれた。
会社でこんなことをしている場合じゃないのに、こんなことをして、自分でも、少し浮かれすぎている自覚はある。
「…熱くね?」
「え?」
「この辺熱い。カップルがいちゃついてる気がする」
「…及川くん?」
低めの声で名前を呼び、黙る様にと圧をかける。すると及川くんは、べーと舌を出して、クソガキの表情をしていた。
優花がこの顔を見たら「もう、可愛いんだから!」なんて悶えそうなものだけれど、今の私にとっては、ただのクソガキにしか見えない。