天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「誤解があったのならば、あらためる必要がある。さすがにここまで思い合うふたりを引き裂くのはいかがなものか」

 国王陛下は神官たちを見返す。

「しかし、ローレンス殿下からの申し出で……」

 神官たちはローレンス殿下を見た。

 ローレンス殿下はたじろいで一歩さがる。

「片方の言い分のみ聞くのは、神の使いとして公平さに欠ける」

 国王陛下の答えに、神官たちは頭を下げた。

「……おっしゃるとおりです。破婚を取り消します」

 神官の言葉に、セレスタイト公爵は大きな拍手を送った。

「素晴らしいご判断です!」

 満足げなセレスタイト公爵に対して、ローレンス殿下は苦々しい表情だ。

 ルピナはオズオズと私を見た。
< 280 / 305 >

この作品をシェア

pagetop