永遠の絆*
何が何だか分かんない私はアタフタしてると、「大丈夫か?」と低い声を出し、翔は私に視線を向ける。


「あ、うん」


車は既に停まっていて、目の前で横向けに入りかけて停まっていた車が急いで走りだした。

翔は小さく舌打ちをし、車を発進させる。


この雰囲気を見てなんとなく分かった。

信号無視してきた車が翔の車の前に来て、その拍子に翔がブレーキを掛けた所為で、あたしは勢い良くボンネットに顔を打ち付けたんだと思う。


「マジ大丈夫か?」

「うん…」

「どこ?」

「うん?」


首を傾げて額を擦ってる手を翔は振りほどき、その私の額を見つめて来る。

そのあまりにも至近距離で近づいてきた翔の顔から思わず視線を逸らせてしまった。


やめて。

近すぎてドキドキする。

って言うか、私にもドキドキと言う感情あるんだ。

そこにもビックリしてしまう。


「ちょっと赤いな」

「だ、大丈夫だから」


スッと離れた翔の顔に一息吐く。

翔はまだ怒ってて灰皿からは磨り潰していないタバコの煙が上がっている。

その煙をずっと見ていると、「あ、」と翔は声を漏らし短くなっていたタバコを磨り潰した。
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