永遠の絆*
「そうそう諒也の上いけんのって、それくらいしかねぇもん」

「あ、美咲。コイツ英語ペラペラだから」


そう言われた途端、もっとビックリした。


「え、何か習ってたんですか?」

「あー…習い事とかそう言うの面倒、面倒。小さい頃、海外に住んでたから」

「へぇー…なんか以外」


やっぱ、人は見掛けによらずらしい。


「つか、以外って何?」

「いや、別に何でもないです」

「美咲ちゃん、俺の事ランク下げ過ぎじゃない?」

「そんな事ないですよ。あ、バイトって何してるんですか?」

「うん?家庭教師だけど」

「はっ、マジですか?家庭教師って、」

「えー、なに?美咲ちゃんも俺に教わりたいの?いいよ。色んな事教えてあげる」

「お前が言うとエロにしか聞こえねぇわ」


ははっと笑う諒ちゃんの言う通り先輩が言うと違う意味に聞こえる。


「見た目と違って真面目なんですね…」

「ちょっとは見直してくれた?それに俺結構モテんだよ」

「あー…顔はいいですもんね」

「え?顔“は”って何?その“は”ってのは?」


深く追求してくる先輩に諒ちゃんはまた笑いだす。

確かに顔はイケてると思う。

あんまり記憶にないけど諒ちゃんの周りに居る人達はみんなカッコいいって言う事を1、2年の時にちらほら聞いた事があった。

まぁでも問題を起こす人達ばかりだったけど…


「ねぇ、美咲ちゃん。その“は”って何?」


未だに気になってるらしい先輩は私を覗き込み聞いてくる。

そんな先輩に、


「いや、深い意味はないです」


そう言ってベッドに置いている鞄を肩に掛けた。


「えっ、もう行っちゃうの?」

「あー…はい。学校行くんで」


先輩の後に続きそう言った私に、


「行ってサボるなよ」


諒ちゃんの声と先輩の笑い声が飛ぶ。


「諒ちゃんと一緒にしないで」

「だってよ。じゃあね、美咲ちゃん」


そう言って明るく手を振ってくる田口先輩に軽く手を振り返し私は病室を出た。

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