永遠の絆*

崩れる感情

6月の空は曇り空が多くて晴れ間なんてほとんど最近では見ていない。

梅雨の季節に入った所為でもあって、いつ雨が降ってもおかしくない状態で空と同様に私の心もすっきり晴れなかった。


葵はあの日から私に連絡も入れずに2日間、学校を休んだ。

私が電話してもLINEをしても返事すらなかった。


そして3日目の今日も葵は来なかった。

でも、「明日は必ず行くから」って朝一にLINEが入ってて、LINEを返せるくらいまで少しはマシになったんだと思い私は安心した。


その日の放課後、私にはどうしてもやり遂げないといけない事があり、一旦私は家に帰り自分の部屋へと駆け込んだ。

クローゼットの中から適当に服を取り出し、それに私は急いで着替える。

ちょっと崩れたメイクを直し髪を整えてからテーブルの上にある箱の中から白い封筒を取り出し、それを鞄の中に押し込んで家を飛び出した。
< 63 / 594 >

この作品をシェア

pagetop