彼と妹と私の恋物語…結婚2週間で離婚した姉が再婚できない理由…

ビクッと反応した楓。

「ごめん…約束だったけど…。楓に触れないと、気持ちが分からなくて…」

困惑している楓だが、秋太の手を振り払おうとはしない。

「私が触れさせないから…外で…処理しているのですか?」
「はぁ?」
「…別に、それでもかまいません。…私から言い出したことですから。…」
楓は、顔を背けた。
「ちょっと待て。もしかして、僕がどこかで浮気しているって言いたいのか?」
秋太の問いに、楓は黙ってしまった。
その沈黙が、秋太の疑念を確信に変える。

「あ…あのさぁ…。僕は、楓が初めての相手だよ…」
秋太は、困ったように頭をかいた。

そんなことを言われても、楓は複雑な顔をしている。
「7年間離れていても、ほかの人としたことなんて一度もない。…だって…」
恥ずかしそうに秋太はさらに頭をかく。
「僕は、本当に好きな人にしか反応しないから…」
「え?」
と、驚いて楓はちらっと秋太を見た。

「楓に初めて反応したんだよ」
そう言って、秋太はそっと楓の手を取り、自分の股間に触れさせた。そこは、楓の手に触れて、とても元気に育っていることがハッキリわかる。その熱と固さに、楓は恥ずかしく頬を赤くした。
「…ずっと…我慢している。だって、約束は守らなくては。…楓がそんな酷いことされているのに、気が付かなくてごめん…」
「いいえ…こんな状況ですから、浮気されても悪いのは私なので…」
「しないよ、そんなこと。ほかの人が、どれだけモーションかけたって僕は反応しないから。ありえないことだよ」

楓は小さく頷いた。

「ごめんね。一人で背負わせてしまって…でも、本当にそれだけだよ。送っていって、無理やり迫られただけなんだ。信じてくれる?」
「はい…」
楓は、小さく答えた。秋太の誠実な言葉と、目の前の彼の反応が、美紀の嘘を打ち砕いたのだ。

「じゃあ…」
秋太はそっと楓の顎を取った。
「…無理にしてほしいなんて言わない。…でも…キスくらい許してくれる?」
驚いた視線で楓は戸惑っていた。
「そうしないと…。僕も不安なんだ…楓は、魅力的だから。ほかの男に盗られるんじゃないかって…」
そう言いながら、ゆっくりと秋太の顔が近づいてきて。
楓はゆっくりと目を閉じた。
ふんわりと暖かな秋太の唇が、楓の唇に重なる。
重なる唇から伝わる秋太の優しさを感じると、この人が裏切るわけがないと確信できた。
深くかわされる口づけ…秋太が楓の口の中全部を犯していくかのように、情熱的にキスを深める。どきどきと高鳴る鼓動…ギュッと抱きしめてくる秋太から伝わる激しい鼓動を感じる…。
ゆっくりと唇を離すと、秋太が優しく微笑んだ。
「…一緒に寝ていい?何もしないから」
楓は小さく頷いた。何もしないと言われると、少しさびしさを感じる。でも無理にしないのは秋太の最大の優しさなのだ。
手をつないで一緒に寝る。それだけでも、心が安らぐのだ。
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