彼と妹と私の恋物語…結婚2週間で離婚した姉が再婚できない理由…

秋太は、そんな楓の涙をそっと拭うと、熱を帯びた瞳で見つめた。
「…楓に、触れることは許してくれないかな?」
その問いは、命令でも懇願でもなく、ただ楓の心を確かめるような、優しい響きを持っていた。楓は、潤んだ瞳で秋太を見つめ返すと、小さく、しかしはっきりと頷いた。
「触れて…いいです…。私も…あなたを感じたい…」
その言葉が、秋太の感情を激しく揺さぶった。

彼は、壊れ物を抱きしめるように楓を抱き寄せ、深く、長い口づけを交わした。7年間の空白、互いが抱えてきた孤独、痛み、そして後悔。その全てを溶かし合うように、唇を貪り合う。

やがて、秋太の手が楓の服のボタンに触れる。一つ、また一つと解かれていくたび、露わになる素肌が朝の光に照らされて白く輝いた。全てを脱がされ、生まれたままの姿になった楓の曲線美に、秋太は息をのみ、その動きを止めた。

「…嫌ですか?私…」
沈黙に耐えきれず、楓が不安な目で秋太を見つめる。秋太は、はっと我に返ると、愛おしそうに微笑んだ。
「あ、ごめん…。あまりにも綺麗だから、緊張しちゃって…」
「そ、そんな…」
頬を赤らめる楓の初々しい姿が、たまらなく愛おしい。その可愛らしさに、秋太の最後の理性が焼き切れた。

「…楓」
囁くような声で名前を呼び、彼は激しく、しかし慈しむように、楓の体に唇を這わせた。首筋に、鎖骨に、柔らかな胸の谷間に、愛の証を刻みつけていく。それは、単なる肉体の交わりではなかった。7年という長い時間を超え、互いの魂の渇望を埋め合うための、神聖な儀式だった。楓は、秋太の腕の中で、自分が本当に帰るべき場所を見つけたと感じていた。もう、迷わない。この人の隣で、生きていこう。

朝日が完全に昇り、新しい一日が始まった頃、秋太の腕の中で目覚めた楓は、自分の心の重荷がすっかり下りていることに気づいた。罪悪感は消え、そこにはただ、温かい愛しさと、揺るぎない幸福感だけが満ちていた。素直に、この人を愛していこう。楓は、心からの笑顔で、隣に眠る愛しい夫の頬にそっとキスをした。
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