推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
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お昼休みになった。
純子ちゃんは放送員会の仕事があるみたいで、すぐに教室を出ていってしまった。
悠月は今朝から変わらずに女の子たちに囲まれているから、わたしは一人で教室を抜け出してきた。
中庭に行ってみれば、花が咲いている場所があったり、小さな噴水が設置されていたりと、綺麗に整備されていることが分かる。
辺りを見渡しながら更に奥の方に進んでいけば、まばらにいた生徒の姿は見えなくなった。
もしかしたら、ここは穴場スポットなのかもしれない。
ちょうど考え事をしたいなって思っていたから、ラッキーだったかも!
わたしは空いているベンチに座って、ここでお弁当を食べることにした。
(それにしても……どうしてこの地に、セイレーンが封印されることになったんだろう?)
今朝ね、教務室で、先生にあらためてくわしい話を聞いてみたんだ。
そうしたら、びっくりすることが分かったの。