推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~

第六話 わたしがマネージャーに!?



「……何で置いて行くんだよ」

「何でって、悠月、女の子たちに囲まれてたし。邪魔しちゃ悪いかなと思って。それに隣の席にあんなに人が集まってたら、ゆっくりご飯も食べられないなって思ったから、移動してきたんだよ」

「だったら次からは、おれも誘って」


むすっとした顔をしている悠月は、わたしの隣に腰掛ける。
だけどわたしは、悠月がどうしてこんなに不機嫌になっているのかが分からないんだけど……あ、そうだ。


「でも、今朝は本当にびっくりしたなぁ。悠月の運動神経がいいのは知ってたけど、まさかダンスまで踊れちゃうなんてね」


ちょっとだけ重たい雰囲気を変えたくて、今朝、伝えそびれてしまったことを話題に上げることにする。
すると悠月は、寄せていた眉をゆるめて、言葉を返してくれる。


「別に……あれくらい、見れば簡単に踊れるだろ」

「いやいや、普通は無理だからね!?」


悠月は子どもの頃からの天才肌だから、基本的には、何でも器用にこなせちゃうんだよね。うらやましいなぁ。

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