推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
「meteor(メテオ)のライブを楽しみにしている人たちがあんなにたくさんいるのに、簡単に中止にしてくださいなんて言えないよ」
わたしは、講堂に集まっている生徒たちに目を向けた。
みんな、すごく楽しそうに笑ってる。
メンバーの名前が書かれているうちわを持っている女の子もいる。
このライブを楽しみにしていた人は、たくさんいるはずなんだ。
「それに、meteor(メテオ)の皆だって、このライブのためにレッスンだって頑張ってたと思うの。もし今回のライブを中止にしたとしても、セイレーンの呪いを何とかできない限り、ずっとライブができないってことになるでしょ? でも、それを完全に封印するには時間だってかかるだろうし……」
そうしたら、meteor(メテオ)の皆はずっとライブができない。
たくさんの人たちを幸せにするパワーがある、素敵な歌声を届けることができなくなっちゃうんだ。
「だからさ、わたしたちで守ろう! 何かあっても、わたしと悠月がいれば絶対に大丈夫! そうでしょ?」
だってわたしと悠月は、強いもの。
これまでだって、一緒に妖怪退治をしたり、色々な困難だって乗り越えてきたんだから。