推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
「この他にも、手作りのお菓子とか小物とかが一緒にロッカーに入ってるんだよね。差出人が書いてないから誰からかは分からないんだけど、手紙の内容がどんどんエスカレートしてるし、写真もあきらかに隠し撮りだからさ……ちょっと心配で。おれたちも気をつけるけど、紗南ちゃんと悠月くんも、十分に気をつけてね」
潤さんからの忠告に、顔を見合わせたわたしと悠月はコクリと頷いた。
――そしてその日から、早速レッスンが始まった。
昼休みと放課後の時間を使って、ミーティングルームに集まり、ダンスの振りや歌の練習をする。
悠月は物覚えもいいし何でも器用にこなせちゃうタイプだから、歌や振り付け自体は一日でほとんど覚えちゃったみたい。
わたしはダンスをしているところを撮影したり、フォーメーションでずれているところがあったら伝えたりしながら、レッスンの様子を見学していた。
「わたし、ちょっと飲み物を買ってきますね」
悠月たちは熱心に話し込んでいるみたいだったから、近くにいた潤さんに小声で伝えて、皆の飲み物を買うべく、購買に向かう。
「ねぇ。あなた、一年の小戸森紗南さんよね? ちょっといいかしら」
――だけど、購買に到着する前に、四人の女子生徒に引き止められてしまった。
多分、先輩かな? 皆どことなくピリピリした雰囲気で、わたしに話があるのだと言う。
仕方なく付いて行けば、辿り着いたのはひと気のない中庭だった。