推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~


「紗南ちゃんってば、カッコいい~。おれ、きゅんとしちゃった」

「ほんと、見かけによらず男前だよね」

「紗南が強情で勝気な性格してるのは、昔からだから」


有栖さんと潤さんは面白そうに笑っているし、悠月は呆れ顔でため息をもらしている。


「ち、違うのよ! これは、この子が……」


必死に言い訳をしようとしている先輩に、星穏さんは、見たこともないような冷たい声で言葉をぶつける。


「ファンの子は、おれらにとってすごく大事な存在や。でもな、誰かを傷つけたりするような子は……おれは嫌いや」


星穏さんの冷たい言葉に、顔色を悪くした先輩たちは黙ってこの場を去ろうとする。
だけどわたしは、一つだけ気になることがあったので、先輩たちを呼びとめた。


「あの、待ってください。一つだけ聞きたいんですけど……最近、メンバーを隠し撮りした写真を送りつけたりしているのは、先輩たちですか?」

「なっ、そんなことするわけないじゃない!」

「そうよ! そんな陰湿な真似、するわけないでしょ!」

「あんたらが今やってたことも、十分に陰湿だけどな」


先輩たちは心外だと言わんばかりに目をつりあげていたけど、悠月にそう言われて何も言い返せなくなったのか、今度こそ黙ってこの場を立ち去っていった。

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