【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
何かに気づいたのか、まるでこれ以上聞きたくないとでも言わんばかりに、エドガーが両手で耳を塞いだ。
だが、ブリタはそんなエドガーを気にも止めず、話を続ける。
「スサ小国生まれのお嬢さんがキサレータ帝国にいるって……もしかして、あんた……あの皇帝の……?」
ブリタの言葉の続きをリネットがそっと奪った。
「えぇと……側妃? だったんですけど、ぽいって捨てられました」
「なんで、言うんだよ。僕、心の準備ができていなかったのに」
エドガーの叫び声が部屋に響く。彼が耳を塞いだのは、どうやら衝撃的な事実を聞く前の心の準備だったらしい。だが、リネットのあっけらかんとした声は、彼の努力をあっさりと無効にした。
「だって、皇帝って……三十くらいのおっさんでしょ? この子、どう見ても未成年……って、あの皇帝って幼女趣味……」
「あ、私、こう見えても成人してます。そろそろ十九歳になりますので。それにキサレータ帝国では、未成年に手を出すと『アレがもげる』って言われているんです。どうやら、これはキサレータ帝国に伝わる呪いのようなものでして……」
「だから、ちょっと待ってよ。ツッコミどころが多くて、どこからどう突っ込んだらいいかがわからない」
エドガーが慌て始めたところで、リネットのお腹が盛大に「ぐぎゅるるるる~」と音を立てる。
だが、ブリタはそんなエドガーを気にも止めず、話を続ける。
「スサ小国生まれのお嬢さんがキサレータ帝国にいるって……もしかして、あんた……あの皇帝の……?」
ブリタの言葉の続きをリネットがそっと奪った。
「えぇと……側妃? だったんですけど、ぽいって捨てられました」
「なんで、言うんだよ。僕、心の準備ができていなかったのに」
エドガーの叫び声が部屋に響く。彼が耳を塞いだのは、どうやら衝撃的な事実を聞く前の心の準備だったらしい。だが、リネットのあっけらかんとした声は、彼の努力をあっさりと無効にした。
「だって、皇帝って……三十くらいのおっさんでしょ? この子、どう見ても未成年……って、あの皇帝って幼女趣味……」
「あ、私、こう見えても成人してます。そろそろ十九歳になりますので。それにキサレータ帝国では、未成年に手を出すと『アレがもげる』って言われているんです。どうやら、これはキサレータ帝国に伝わる呪いのようなものでして……」
「だから、ちょっと待ってよ。ツッコミどころが多くて、どこからどう突っ込んだらいいかがわからない」
エドガーが慌て始めたところで、リネットのお腹が盛大に「ぐぎゅるるるる~」と音を立てる。