幼なじみの、隠しごと。
「だ、大丈夫……? 唯月……」

「あ、う、うん、大丈夫」


はっとして、風華に返事をする。

時計を見てみると、もう下校の時間だ。

……今日の授業、全然覚えてない……

ぼーっとしすぎてたかも……

私は急いで鞄を持って、立ち上がる。

そのまま風華と教室の外に出ようとすると、叶も一緒についてきた。


「一緒に帰ろうか」

「う、うん……」


叶と、演技だとしても結婚するって考えたら、話すのだけでも緊張してしまう。

そんな私を見て、叶はクスクスと笑いながらも、私の手を引いて歩き出した。

廊下を歩いて、下駄箱で靴を履き替えて……その間ずっと無言で、少し居心地が悪い。


「唯月、何かあったの?」

「あ、ううん。気にしないで」


心配してくれた叶に、笑顔で返事をする。

せっかく推薦してもらったんだし……それに、主役は予想外だったけど、演技を始めるって決めたのは私だ。

急なことに驚いていたけど、これはきっとチャンスだもん。

精一杯、頑張ろう……!

私はそんなふうに、気合を入れた。
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