運命の契約書
第11話 秘密の恋人同士
○美優のアパート 朝
美優、鏡の前で身支度をしている。いつもより時間をかけて、少し化粧も丁寧に。
健人:「おはよう、姉ちゃん。なんかいつもと違うね」
美優:「え? 何が?」
健人:「なんか…キラキラしてる。いいことでもあった?」
美優、慌てて誤魔化す。
美優:「そ、そんなことないよ」
健人:「そうかなー? なんか恋でもしてるみたいな顔だけど」
美優、ドキッとして振り返る。
美優:「何言ってるの!」
健人:「図星か」
ニヤリと笑う健人。美優、頬を染めて慌てて家を出る。
○神崎グループビル 1階エントランス 朝
美優が入ってくると、エレベーター前に蓮がいる。昨夜のことを思い出し、ドキドキする美優。
蓮:「おはようございます」
いつもの丁寧な挨拶だが、目が微笑んでいる。
美優:「お、おはようございます」
他の社員もいるため、二人とも普通を装う。エレベーターに乗り込む。
蓮:「昨夜はありがとうございました」
小声で囁く蓮。美優、顔が赤くなる。
美優:「こ、こちらこそ」
他の社員が不思議そうに見ているのに気づき、二人とも慌てて下を向く。
○神崎グループビル 15階 国際事業部 朝
田村:「横井さん、おはよう! なんか今日は機嫌いいね」
美優:「そうかな?」
佐藤:「論文の件で気分が良いんじゃない?」
田村:「そうそう! 最優秀賞なんてすごいよ」
美優:「ありがとう」
田村:「お祝いはした?」
美優、昨夜のディナーを思い出してドキッとする。
美優:「あ、うん…少し」
田村:「今度みんなでお祝いしようよ!」
佐藤:「いいね。横井のおごりで」
美優:「え?」
笑い合う三人。美優も自然に笑顔になる。
美優が資料整理をしていると、デスクに小さなメモが置かれている。
メモ:「お疲れさまです。12時に38階の給湯室で ―K」
美優、周りを見回す。誰が置いたかわからない。
モノローグ(美優):「蓮さんから…」
胸がドキドキする。時計を見ると11時45分。
美優:「田村さん、ちょっと用事があるから」
田村:「うん、いってらっしゃい」
○神崎グループビル 38階 給湯室 昼
美優が給湯室に向かうと、蓮が先に来ている。周りに誰もいないことを確認。
蓮:「来てくれたんですね」
美優:「はい」
蓮:「今朝から、あなたに会いたくて仕方ありませんでした」
美優、照れる。
美優:「私も…」
蓮:「昨夜は夢みたいでした」
蓮、そっと美優の手に触れる。
美優:「蓮さん…」
その時、足音が聞こえる。二人、慌てて離れる。田中秘書が現れる。
田中:「あら、横井さんも」
美優:「あ、はい。お疲れさまです」
田中:「お疲れさまです。専務もお疲れさまです」
蓮:「田中さん、お疲れさまです」
気まずい空気。田中は気づいているような、気づいていないような微妙な表情。
田中秘書が給湯室を出た後、美優と蓮が残される。
美優:「ばれてしまったでしょうか?」
蓮:「どうでしょう…田中さんは察しがいい方ですから」
美優:「困ります」
蓮:「なぜですか?」
美優:「まだ誰にも知られたくないんです。私たちだけの秘密にしていたいから」
蓮、美優の気持ちを理解する。
蓮:「わかりました。もう少し注意深く行動しましょう」
美優:「すみません」
蓮:「謝ることはありません。私も同じ気持ちです」
○神崎グループビル 38階 秘書室 午後
田中秘書が蓮の部屋に資料を持って入る。
田中:「専務、午後の会議の資料です」
蓮:「ありがとうございます」
田中:「それと…」
少し間を置いて。
田中:「何かお手伝いできることがあれば、いつでもおっしゃってください」
意味深な言い方。蓮、田中の配慮を理解する。
蓮:「ありがとうございます、田中さん」
田中:「私は何も見ていませんし、何も聞いていません」
微笑む田中秘書。蓮、安堵の表情。
蓮:「恐縮です」
田中:「素敵なことだと思います」
○神崎グループビル 15階 国際事業部 午後
美優が集中して作業していると、蓮が部署にやってくる。
蓮:「山田部長、プロジェクトの進捗はいかがですか?」
山田部長:「はい、順調に進んでおります」
蓮の視線が自然に美優に向かう。美優も気づいて顔を上げる。一瞬、目が合う。
蓮:「インターンの皆さんも頑張っていらっしゃいますね」
山田部長:「特に横井さんは論文コンクールで最優秀賞を受賞されて、会社の誇りです」
蓮:「それは素晴らしい」
蓮、美優を見て微笑む。美優、嬉しそうに軽く頭を下げる。
田村:「横井さん、専務に褒められてるよ」
美優:「そ、そうですね」
内心ドキドキしている美優。
○神崎グループビル 1階エントランス 夕方
美優が帰り支度をしていると、携帯にメッセージが届く。
メッセージ:「お疲れさまでした。一緒に帰りませんか? 丸の内公園で待っています。―蓮」
美優、周りを見回してから返信する。
返信:「はい。すぐに行きます」
○丸の内公園 夕方
美優が公園に着くと、蓮がベンチで待っている。
蓮:「お疲れさまでした」
美優:「お疲れさまです」
蓮の隣に座る美優。
蓮:「今日は一日中、昨夜のことを思い出していました」
美優:「私も…」
蓮:「仕事に集中できませんでした」
美優:「それは困ります」
笑い合う二人。
蓮:「でも、あなたがそばにいてくれるだけで幸せでした」
美優:「私もです」
周りに人がいないことを確認して、蓮が美優の手を握る。
美優:「蓮さん…」
蓮:「愛してる」
美優:「私も愛してます」
蓮:「今度の休日、お時間はありますか?」
美優:「はい。どこか行かれるんですか?」
蓮:「あなたと二人きりで過ごしたいんです」
美優:「私も…でも、どこに?」
蓮:「私の別荘はいかがでしょう?」
美優:「別荘?」
蓮:「軽井沢にあるんです。人里離れた静かなところで、誰にも邪魔されません」
美優、少し緊張する。
美優:「で、でも…二人きりで別荘なんて」
蓮:「無理強いはしません。ただ、あなたともっと時間を過ごしたいんです」
美優、迷う。
美優:「…わかりました」
蓮:「本当ですか?」
美優:「はい。蓮さんとなら」
蓮、嬉しそうに微笑む。
○美優のアパート 夜
健人:「姉ちゃん、今度の休み、お母さんのお見舞い一緒に行かない?」
美優:「あ…ごめん、今度の休みは用事があるの」
健人:「用事? 何の?」
美優:「え…っと、友達と」
健人:「友達? 竹内さん?」
美優:「う、うん…そう」
嘘をつくのが苦手な美優。健人、何かを感じ取る。
健人:「姉ちゃん、もしかして彼氏?」
美優:「え? な、何で?」
健人:「最近の姉ちゃん、明らかに変だもん。恋してる顔してる」
美優、観念する。
美優:「…内緒よ」
健人:「やっぱり! その神崎さんでしょ?」
美優、頷く。
健人:「良かったじゃん! でも、ちゃんと大切にしてもらいなよ」
美優:「ありがとう、健人」
○丸の内大学 学生ラウンジ 翌日
由香:「え? ついに付き合うことになったの?」
美優:「うん…」
由香:「すごいじゃない! おめでとう!」
美優:「ありがとう」
由香:「で、どんな感じ? キスした?」
美優:「由香ちゃん!」
顔を真っ赤にする美優。
由香:「やっぱりしたのね! 美優の初キス?」
美優:「…うん」
由香:「どうだった?」
美優:「すごく…優しくて、温かくて」
由香:「良かったわね。でも気をつけなさいよ。相手は大人の男性なんだから」
美優:「わかってる」
由香:「でも、美優が幸せそうで私も嬉しい」
○東京駅 新幹線ホーム 土曜日朝
美優、小さなバッグを持って待っている。蓮が現れる。
蓮:「おはようございます」
美優:「おはようございます」
蓮:「緊張していますか?」
美優:「少し…」
蓮:「私もです」
美優:「え?」
蓮:「あなたと二人きりで過ごすのは初めてですから」
美優、その言葉に安心する。
蓮:「何も心配する必要はありません。私はあなたを大切にします」
美優:「ありがとうございます」
新幹線に乗り込む二人。
○新幹線車内
窓際に並んで座る二人。美優、外の景色を見ている。
蓮:「きれいですね」
美優:「はい。新幹線に乗るのも久しぶりです」
蓮:「そうですか」
美優:「蓮さんは?」
蓮:「仕事でよく利用しますが、こんなに楽しい気持ちで乗るのは初めてです」
美優、嬉しそうに微笑む。
蓮:「美優さん」
美優:「はい」
蓮:「今日は、仕事のことも周りのことも忘れて、二人の時間を楽しみましょう」
美優:「はい」
手を重ねる二人。
モノローグ(美優):「こんなに幸せな気持ちになったのは、生まれて初めてかもしれない」
モノローグ(蓮):「美優さんとなら、どこに行っても楽しい。彼女と過ごす時間が、人生で一番大切な時間になった」
ナレーション(美優):「私たちの秘密の恋が本格的に始まった。まだ誰にも知られていない特別な関係。この幸せが、ずっと続きますように──」
美優、鏡の前で身支度をしている。いつもより時間をかけて、少し化粧も丁寧に。
健人:「おはよう、姉ちゃん。なんかいつもと違うね」
美優:「え? 何が?」
健人:「なんか…キラキラしてる。いいことでもあった?」
美優、慌てて誤魔化す。
美優:「そ、そんなことないよ」
健人:「そうかなー? なんか恋でもしてるみたいな顔だけど」
美優、ドキッとして振り返る。
美優:「何言ってるの!」
健人:「図星か」
ニヤリと笑う健人。美優、頬を染めて慌てて家を出る。
○神崎グループビル 1階エントランス 朝
美優が入ってくると、エレベーター前に蓮がいる。昨夜のことを思い出し、ドキドキする美優。
蓮:「おはようございます」
いつもの丁寧な挨拶だが、目が微笑んでいる。
美優:「お、おはようございます」
他の社員もいるため、二人とも普通を装う。エレベーターに乗り込む。
蓮:「昨夜はありがとうございました」
小声で囁く蓮。美優、顔が赤くなる。
美優:「こ、こちらこそ」
他の社員が不思議そうに見ているのに気づき、二人とも慌てて下を向く。
○神崎グループビル 15階 国際事業部 朝
田村:「横井さん、おはよう! なんか今日は機嫌いいね」
美優:「そうかな?」
佐藤:「論文の件で気分が良いんじゃない?」
田村:「そうそう! 最優秀賞なんてすごいよ」
美優:「ありがとう」
田村:「お祝いはした?」
美優、昨夜のディナーを思い出してドキッとする。
美優:「あ、うん…少し」
田村:「今度みんなでお祝いしようよ!」
佐藤:「いいね。横井のおごりで」
美優:「え?」
笑い合う三人。美優も自然に笑顔になる。
美優が資料整理をしていると、デスクに小さなメモが置かれている。
メモ:「お疲れさまです。12時に38階の給湯室で ―K」
美優、周りを見回す。誰が置いたかわからない。
モノローグ(美優):「蓮さんから…」
胸がドキドキする。時計を見ると11時45分。
美優:「田村さん、ちょっと用事があるから」
田村:「うん、いってらっしゃい」
○神崎グループビル 38階 給湯室 昼
美優が給湯室に向かうと、蓮が先に来ている。周りに誰もいないことを確認。
蓮:「来てくれたんですね」
美優:「はい」
蓮:「今朝から、あなたに会いたくて仕方ありませんでした」
美優、照れる。
美優:「私も…」
蓮:「昨夜は夢みたいでした」
蓮、そっと美優の手に触れる。
美優:「蓮さん…」
その時、足音が聞こえる。二人、慌てて離れる。田中秘書が現れる。
田中:「あら、横井さんも」
美優:「あ、はい。お疲れさまです」
田中:「お疲れさまです。専務もお疲れさまです」
蓮:「田中さん、お疲れさまです」
気まずい空気。田中は気づいているような、気づいていないような微妙な表情。
田中秘書が給湯室を出た後、美優と蓮が残される。
美優:「ばれてしまったでしょうか?」
蓮:「どうでしょう…田中さんは察しがいい方ですから」
美優:「困ります」
蓮:「なぜですか?」
美優:「まだ誰にも知られたくないんです。私たちだけの秘密にしていたいから」
蓮、美優の気持ちを理解する。
蓮:「わかりました。もう少し注意深く行動しましょう」
美優:「すみません」
蓮:「謝ることはありません。私も同じ気持ちです」
○神崎グループビル 38階 秘書室 午後
田中秘書が蓮の部屋に資料を持って入る。
田中:「専務、午後の会議の資料です」
蓮:「ありがとうございます」
田中:「それと…」
少し間を置いて。
田中:「何かお手伝いできることがあれば、いつでもおっしゃってください」
意味深な言い方。蓮、田中の配慮を理解する。
蓮:「ありがとうございます、田中さん」
田中:「私は何も見ていませんし、何も聞いていません」
微笑む田中秘書。蓮、安堵の表情。
蓮:「恐縮です」
田中:「素敵なことだと思います」
○神崎グループビル 15階 国際事業部 午後
美優が集中して作業していると、蓮が部署にやってくる。
蓮:「山田部長、プロジェクトの進捗はいかがですか?」
山田部長:「はい、順調に進んでおります」
蓮の視線が自然に美優に向かう。美優も気づいて顔を上げる。一瞬、目が合う。
蓮:「インターンの皆さんも頑張っていらっしゃいますね」
山田部長:「特に横井さんは論文コンクールで最優秀賞を受賞されて、会社の誇りです」
蓮:「それは素晴らしい」
蓮、美優を見て微笑む。美優、嬉しそうに軽く頭を下げる。
田村:「横井さん、専務に褒められてるよ」
美優:「そ、そうですね」
内心ドキドキしている美優。
○神崎グループビル 1階エントランス 夕方
美優が帰り支度をしていると、携帯にメッセージが届く。
メッセージ:「お疲れさまでした。一緒に帰りませんか? 丸の内公園で待っています。―蓮」
美優、周りを見回してから返信する。
返信:「はい。すぐに行きます」
○丸の内公園 夕方
美優が公園に着くと、蓮がベンチで待っている。
蓮:「お疲れさまでした」
美優:「お疲れさまです」
蓮の隣に座る美優。
蓮:「今日は一日中、昨夜のことを思い出していました」
美優:「私も…」
蓮:「仕事に集中できませんでした」
美優:「それは困ります」
笑い合う二人。
蓮:「でも、あなたがそばにいてくれるだけで幸せでした」
美優:「私もです」
周りに人がいないことを確認して、蓮が美優の手を握る。
美優:「蓮さん…」
蓮:「愛してる」
美優:「私も愛してます」
蓮:「今度の休日、お時間はありますか?」
美優:「はい。どこか行かれるんですか?」
蓮:「あなたと二人きりで過ごしたいんです」
美優:「私も…でも、どこに?」
蓮:「私の別荘はいかがでしょう?」
美優:「別荘?」
蓮:「軽井沢にあるんです。人里離れた静かなところで、誰にも邪魔されません」
美優、少し緊張する。
美優:「で、でも…二人きりで別荘なんて」
蓮:「無理強いはしません。ただ、あなたともっと時間を過ごしたいんです」
美優、迷う。
美優:「…わかりました」
蓮:「本当ですか?」
美優:「はい。蓮さんとなら」
蓮、嬉しそうに微笑む。
○美優のアパート 夜
健人:「姉ちゃん、今度の休み、お母さんのお見舞い一緒に行かない?」
美優:「あ…ごめん、今度の休みは用事があるの」
健人:「用事? 何の?」
美優:「え…っと、友達と」
健人:「友達? 竹内さん?」
美優:「う、うん…そう」
嘘をつくのが苦手な美優。健人、何かを感じ取る。
健人:「姉ちゃん、もしかして彼氏?」
美優:「え? な、何で?」
健人:「最近の姉ちゃん、明らかに変だもん。恋してる顔してる」
美優、観念する。
美優:「…内緒よ」
健人:「やっぱり! その神崎さんでしょ?」
美優、頷く。
健人:「良かったじゃん! でも、ちゃんと大切にしてもらいなよ」
美優:「ありがとう、健人」
○丸の内大学 学生ラウンジ 翌日
由香:「え? ついに付き合うことになったの?」
美優:「うん…」
由香:「すごいじゃない! おめでとう!」
美優:「ありがとう」
由香:「で、どんな感じ? キスした?」
美優:「由香ちゃん!」
顔を真っ赤にする美優。
由香:「やっぱりしたのね! 美優の初キス?」
美優:「…うん」
由香:「どうだった?」
美優:「すごく…優しくて、温かくて」
由香:「良かったわね。でも気をつけなさいよ。相手は大人の男性なんだから」
美優:「わかってる」
由香:「でも、美優が幸せそうで私も嬉しい」
○東京駅 新幹線ホーム 土曜日朝
美優、小さなバッグを持って待っている。蓮が現れる。
蓮:「おはようございます」
美優:「おはようございます」
蓮:「緊張していますか?」
美優:「少し…」
蓮:「私もです」
美優:「え?」
蓮:「あなたと二人きりで過ごすのは初めてですから」
美優、その言葉に安心する。
蓮:「何も心配する必要はありません。私はあなたを大切にします」
美優:「ありがとうございます」
新幹線に乗り込む二人。
○新幹線車内
窓際に並んで座る二人。美優、外の景色を見ている。
蓮:「きれいですね」
美優:「はい。新幹線に乗るのも久しぶりです」
蓮:「そうですか」
美優:「蓮さんは?」
蓮:「仕事でよく利用しますが、こんなに楽しい気持ちで乗るのは初めてです」
美優、嬉しそうに微笑む。
蓮:「美優さん」
美優:「はい」
蓮:「今日は、仕事のことも周りのことも忘れて、二人の時間を楽しみましょう」
美優:「はい」
手を重ねる二人。
モノローグ(美優):「こんなに幸せな気持ちになったのは、生まれて初めてかもしれない」
モノローグ(蓮):「美優さんとなら、どこに行っても楽しい。彼女と過ごす時間が、人生で一番大切な時間になった」
ナレーション(美優):「私たちの秘密の恋が本格的に始まった。まだ誰にも知られていない特別な関係。この幸せが、ずっと続きますように──」