ウエディングドレスは真っ黒色
由貴「良太くんまた背伸びたんじゃない〜?どんどんおっきくなるね」

良太「そうですかね」

由貴「うん!良太くんみたいに背が高いと、一緒に歩いてて安心できるなぁ」

良太「っ……」
(可愛い、可愛すぎる。無自覚に、僕をまた虜にするんだから)


由貴「……ん?あれは……」


由貴の視線の先には、良太より背が高い人。


由貴「四条くん!おはよ!」

未玖「わぁ、冬月ちゃん、おはよ」
みくと


優しいほんわかした背の高いこの人は四条未玖。頭が良くて、よく昼寝をしている。


良太(……由貴さんが、笑いかけてる……しかも、自分から?いや、わかってる。由貴さんはとても優しい慈悲深い人なんだ。だから、こんなヤツにも、じ、自分から話しかけてあげてる……落ち着け、俺)

未玖「あ……君が、いつも冬月ちゃんが話してる後輩くんかな?」

良太「……はい?」

イライラするも、にっこり微笑んだ良太。


未玖「優しくて、頼れるし可愛いって聞いてるよ」

良太「え」
(た、頼れる……!?しかも、由貴さんが自分から、僕のことを他人に?嬉しい、嬉しすぎる)

由貴「ちょ、ちょっと未玖くん言わないでよ!!」

未玖「え〜ごめんごめん。じゃあまたあとで〜」

由貴「はーい」

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