君が僕に与えた360日のラブミッション

Mission4

〜いい男なら女性との会話術を学ぶべし〜

瞳さんと一緒に誕生日を過ごしてから一ヶ月

瞳さんがあの日に口にした私の問題の真相についてはまだ話されていない

僕は気になっているが、いつもと全く変わりなく、黙々と仕事を続けている瞳さんを見ると、おいそれとあの日のことについて詳しく聞くことができなくて、臆病な自分が嫌になるのだった

今日は瞳さんから四つめのミッションが与えられる日だった

僕はいつもの待ち合わせであるY駅の前で瞳さんを待った

「ごめん真。支度に時間がかかって」

瞳さんは急いで来たのか息が上がって苦しそうだ

「そんなに急がなくても大丈夫です」

僕は瞳さんが心配で声をかけた

「来る前に手間取っちゃって…でも、間に合って良かった」

余程急いで来たのだろう

瞳さんの息は切れて、額には汗をかいている

僕との約束のためにこんなに急いで来てくれたのだと僕は申し訳なくなった

とりあえずこれを飲んでくださいとペットボトルのイオン水を差し出し、僕は瞳さんに飲ませた

ありがとう。と水を受け取り、ごくごくと水を飲む瞳さん

水を飲むと瞳さんは静かに口を開いた