君が僕に与えた360日のラブミッション
「分かった。じゃあこれからも私は真にミッションを与えつづける。でも約束して…これから私がどんなミッションを与えても受け入れるって…」

そう言った瞳さんの手は微かに震えていて、僕にしがみつく腕は弱々しかった    

「分かりました。これから瞳さんが僕にどんなミッションを与えても僕は受け入れます」

どうして瞳さんがそんな事を言うのか分からない

でも、もう少ししたら話すと言っている瞳さんに無理強いはできない

結局僕達は、誕生日だからやっぱり一緒にいて欲しいという願いから、泊まりはキャンセルせず、一緒にいる事にした

手つないでいい?と瞳さんに言われたから、勿論。と僕は答えた

その後ギュッとして?と言われたから、それは近いからドキドキする。でもどうぞ。と腕を広げて言うと、真は優しすぎ。とまた泣きそうに言われた

僕の優しさは瞳さん限定です。そう言って僕が笑うと、ありがとう。ごめんね…そう言って瞳さんは僕に抱きついた

少しすると安心したのか瞳さんはすやすや僕の胸の中で寝てしまった
   
僕は少しドキドキしたけど、子どものように眠る瞳さんを見ていると、まるでいつか消えてしまいそうで、どこにも行ってほしくなくて、ずっと瞳さんの寝顔を見つめていた

その内に僕も寝てしまったようで、僕達は抱き合って眠った 

こんなに近くにいるのに、瞳さんが消えてどこかに行ってしまうんじゃないかと…不安になる夜だった

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