ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
百戦錬磨の女狐には、押されっぱなしだったのか。

「とにかく今後は絶対に!!!」

ここで一息入れて、きっぱりと言い放った。

「彼女と関わらないで欲しい!!」

マダムはもったいぶって

「そーねぇ。本音を言えば、あの方をスカウトしたいくらいなのね。

上品で、優雅で、お客様には塩対応するけど、ベッドでは乱れるってタイプになりそう。

カワイイとか美人に飽きたVIP客が、好むのよね」

いや、彼女こそがVIPなのだが・・・

ベッドで乱れるって・・・

「あん・・・」とか、「や・・・」とか、恥じらいながらも、あおってくる感じがイイ!

リアララは、スケベ虫の意見に耳を傾けてしまい、
危うくここに来た、本来の目的を忘れそうになった。

「とにかく、来たらすぐに追い返してくれ」

マダムは、リアララの必死さにほだされたのか

「リアララ様のよっぽど大切な人なのね。まぁ、でもわかるわ。

彼女は魔女でしょ?そりゃあ慎重になるわ」

マダムは続けた。

「うちは魔術師のお客様が多いけど、よく遊びでは、魔女と付き合えないって言うもの」

マダムは引き出しから、煙草を取り出してリアララにすすめた。
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