マジ恋愛☆~ブラックキャットにご用心!?~
「…………まだ」
「……………………………………は?」
「まだエッチはおろか、キスすらしてなかった」
「「……………………………………………………………………え~~~~!」」
カフェの店員に注意されるくらい大きな友達達の叫びに。
若干苦笑いするしか出来なかった――――――――。
「そんな数ヶ月も一体何してたのよ!その間何回も泊まってるって……馬鹿じゃないの!?」
「馬鹿じゃないもん」
「普通の青少年だったらそんな美味しい状況、我慢出来ないでしょ」
「だって……ジュンくんから手ぇ出してきた事ないよ。私はいつだってウェルカムだけど」
そういう雰囲気になりたくて私だっていろんなアピールしたわよ。
でも………
どんなに吐息を吹き掛けたって、際どい服を着て谷間を見せたって、肌を密着させたって………狼に変身してくれない。
私はジュンくんが大好きだよ?
でも、ジュンくんは………私のこと、どう思ってんだろ。
今まで感じたことがなかった不安が私の中でどんどん膨れていく。
こんな気持ちの中、私の感情を掻き乱す出来事が、この後起きようとしていた―――――――――