幼馴染の恋の行方
前日までは梅雨空続きだったが、修学旅行当日は快晴となった。
今日から、2泊3日の修学旅行が始まる。
学校の最寄り駅のターミナルから、貸し切りバスで出発する事になっている。友花里が乗るバスは3号車、僕が乗るバスは4号車だ。
「おはよ。お前たちホント仲良いなあ……友花里、俺たちはどのバス?」
二人で乗り込むバスを確認していると、勇人が友花里に声を掛けてきた。
「おはよう勇人! ま、まあ、幼なじみだからね。私たちのバスは3番だから……あのバスだ! 未来のバスは、その後ろのやつだね。——じゃ、私に行ってるね!」
友花里はそう言って、先に3号車のバスへと行ってしまった。
何故だろう……友花里の態度が少々ぎこちなく見えたのは。今でも、勇人の前だと緊張したりするのだろうか。
「未来のクラスも楽しくなってきたようで、良かったじゃん」
一人残った僕に、勇人が言う。先日「今のクラスはどうだ?」と、勇人にLINEで聞かれたのだ。
「ハハハ、まあね。——そうそう、友花里ビビりだから守ってやって。肝試しの時は」
そう言うと、勇人は微妙な表情で「ああ」と言った。
今日から、2泊3日の修学旅行が始まる。
学校の最寄り駅のターミナルから、貸し切りバスで出発する事になっている。友花里が乗るバスは3号車、僕が乗るバスは4号車だ。
「おはよ。お前たちホント仲良いなあ……友花里、俺たちはどのバス?」
二人で乗り込むバスを確認していると、勇人が友花里に声を掛けてきた。
「おはよう勇人! ま、まあ、幼なじみだからね。私たちのバスは3番だから……あのバスだ! 未来のバスは、その後ろのやつだね。——じゃ、私に行ってるね!」
友花里はそう言って、先に3号車のバスへと行ってしまった。
何故だろう……友花里の態度が少々ぎこちなく見えたのは。今でも、勇人の前だと緊張したりするのだろうか。
「未来のクラスも楽しくなってきたようで、良かったじゃん」
一人残った僕に、勇人が言う。先日「今のクラスはどうだ?」と、勇人にLINEで聞かれたのだ。
「ハハハ、まあね。——そうそう、友花里ビビりだから守ってやって。肝試しの時は」
そう言うと、勇人は微妙な表情で「ああ」と言った。