きみと、まるはだかの恋
「ああ、変わったよ。なんかあの頃はいろいろと切羽詰まってていつ死んでもおかしくないって顔してた」

「そりゃひどいな」

「はは。でも本当さ。逆に今は、人生楽しくて仕方がないって顔つきになってる」

「それはそれで、恥ずかしいんだけど」

「褒め言葉だよ。っしゃー、楽しそうな二人を見てると俄然やる気が湧いてきた。一緒にカフェづくり頑張ろうな」

 ニカッと爽やかな笑みを浮かべる重村さんが心底まぶしくて、協力してくれることがとてもありがたい。私たちは三人で拳を突き合わせると、これから始まる挑戦への気合いを十分に貯めた。
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